転職エージェントと電話面談するメリットとは?
自分の条件に合った求人を紹介してもらえたり、応募書類添削や面接対策をしてもらえたり、内定後には条件面の確認や交渉までしてくれたりと、忙しい中での転職活動の大きな味方である転職エージェント。
転職エージェントに自分自身のことを理解してもらい、より条件にマッチした求人情報を提供してもらうためにも、転職エージェントとの面談は欠かせません。
新型コロナウイルスの流行下では、対面による活動が大きく制限され、転職エージェントとの面談は電話、もしくはweb通話で行われるケースが大半でした。
新型コロナウイルスの流行が落ち着いた今でも、電話やweb通話で対面の面談に代えるケースがあります。
転職エージェントと電話で面談するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
この記事では、転職エージェントの電話面談を利用するメリット、電話面談を利用する際の注意点、電話面談に備えて準備しておくべきことなどについてお伝えします。
せっかく設けてもらう面談のチャンスを、最大限に活かせるように準備して臨みましょう。
目次
転職エージェントの電話面談を利用するメリット
転職エージェントと面談が対面でも、電話でも、以下の流れは基本的に同じです。
- 自己紹介をする
- これまでの経歴やスキルを伝える
- 転職理由について共有する
- 転職先の希望条件を伝える
- 求人案件を紹介してもらう
- 書類の添削
- 面接対策を受ける
- 面接や内定の手続き
その上で、転職エージェントとの電話面談を利用するメリットを考えてみましょう。
メリット①自宅でサポートを受けられる
まず考えられるメリットは、自宅でサポートを受けられるという点です。
転職エージェントの所在地から遠いところに住んでいる場合など、なかなか出向けないケースもあります。
そういった場合でも、電話であれば決められた時間を静かな環境で通話ができれば面談をすることができるので、時間に都合がつけやすくなります。
メリット②隙間時間を有効活用できる
続いてのメリットは隙間時間を有効活用できることです。
電話面談であれば、移動の時間がいらないため、他の予定や仕事の合間にスケジュールを組むことができます。
また、転職経験者の場合や、希望する転職先の業種や職種がある程度絞られている方の場合にはわざわざ転職エージェントの会社に出向かなくても、電話面談で必要事項を確認するだけでも十分だったというケースも見られます。
忙しいスケジュールで動いている方や、育児や介護などの理由で動ける時間に制約がある方などには電話面談は嬉しいシステムです。
メリット③身なりや背景に気を配らなくてもよい
最後にご紹介するメリットは、身なりや背景に気を配らなくてもよいことです。
対面での面談や、web通話による面談であれば、仕事に関することを話し合う場なのでスーツやジャケットなど、ある程度きちんとした服装で面談に臨むのが一般的です。
また、web通話による面談であれば、あまりに生活感あふれる背景は避けた方が無難でしょう。
電話であれば、相手に伝わるのは音声のみなので、静かに話ができる環境さえ整えておけば大丈夫です。
身なりや背景に気を配らなくてもいいため、例えば現職では作業着を着ている、次に運動系の予定が控えていてジャージを着なければならないなどといった場合でも、気後れせずに済みます。
転職エージェントの電話面談を利用する際の注意点
転職エージェントとの面談を電話で行う際には、どのような点に注意すればよいでしょうか。
注意点①対面と比べて人柄が伝わりにくい
まず、電話での面談では、対面と比べて、人柄が伝わりにくい可能性があります。
声だけの通話になるので表情が読めず、あなたという人物を知る手がかりが対面と比べると少なくなってしまいます。
また、対面に比べて電話は雑談になりにくく、話す内容が必要事項の伝達に留まりがちです。
そのため、雑談から窺い知れる人柄などは伝わりづらくなる傾向にあります。
もちろん、どのような経歴を持っている、どのような職種への転職を希望しているといった必要な情報が確認できないわけではありません。
ただし、ちょっとした雑談から知ることができる情報というのは、意外に侮れないものです。
そのため、新型コロナウイルスによる行動制限がなくなった今では、どうしても都合がつかない場合以外は来社による対面面談にしている転職エージェントもあります。
注意点②資料の共有がしにくい
次に、資料の共有がしにくいという点があります。
対面であれば、これまでの経歴をまとめた資料や持っている資格一覧などの資料を作り、それを担当者に見てもらうことが可能です。
場合によっては、過去の仕事での成果物を見せることもあるかもしれません。
電話による面談では、その場で資料を共有することができません。
どうしても資料を共有したい場合には、事前に郵送する、eメールで送るなどの工夫が必要です。
注意点③応募書類の添削が口頭でのやり取りになる
応募書類の添削が口頭でのやりとりになるのも、注意点のひとつです。
転職エージェントを利用するメリットのひとつに、応募書類の添削が受けられるというものがあります。
転職でも、まずは書類審査からなので履歴書や職務経歴書、場合によってはそれ以外にも先方から指定された書類を用意する必要があります。
履歴書や職務経歴書にも、書類選考を通過しやすくするためのコツがあります。
また、提出先の企業の置かれた状況を踏まえて、先方に求められているスキルをアピールすることも大事です。
転職エージェントは転職市場の動向、業界の動向、求人を出している企業の内情や求人を出すに至った経緯などをよく把握しています。
それらの情報に基づいて応募書類を添削するので、書類審査に通過する可能性が高まるのです。
対面であれば、実際に書いた履歴書や職務経歴書を目の前にして具体的な箇所を指しながら添削をすることができます。
しかし、電話面談だと口頭だけでやりとりをすることになるので、伝わりづらい場面があるかもしれません。
これも、事前に修正すべき点をチェックした履歴書や職務経歴書を郵送やeメールで共有しておくことにより、分かりづらさが緩和されるかもしれません。
転職エージェントとの電話面談の流れ
転職エージェントとの面談の流れは、対面でも、電話でも、基本的には同じです。
- 自己紹介をする
- これまでの経歴やスキルを伝える
- 転職理由について共有する
- 転職先の希望条件を伝える
- 求人案件を紹介してもらう
- 書類の添削
- 面接対策を受ける
- 面接や内定の手続き
5以降は後日になる可能性もあります。
転職を希望する時期によっても紹介できる求人案件が異なってきます。
面談の際に、今後の流れを大まかでもいいので確認しておくと安心でしょう。
転職エージェントとの電話面談の事前準備
転職エージェントと電話面談する際には、どのようなことを準備しておいたらよいでしょうか。
先にも述べた通り、対面でも電話でも話す内容に大きな違いはありません。
準備することもあまり変わりありませんが、音声のみでのコミュニケーションであることを意識し、口頭で説明しやすいように工夫しておくとよいでしょう。
経歴やスキルを棚卸しておく
社会人になってから(場合によっては学生時代のアルバイト経験も含めて)どのような仕事をして、どのような経験をしてきたのかを書き出してみましょう。
その上でどのような技術やスキルを身につけてきたのかも説明できるように準備します。
また、資格はあなたの能力や資質を客観的に評価できるものです。
資格を持っている場合は、何の資格をいつ取ったのかがわかる一覧があると便利です。
その資格が転職に役立つかどうかは時と場合にもよりますので、持っている資格は全て記載しておきましょう。
場合により資格を取得した際の証書が必要となる場合もありますので、準備しておくとよいでしょう。
希望条件を考えておく
転職するにあたって、職場に求める条件がいろいろあると思います。
それらをより具体的にし、優先順位をつけておきましょう。
例えば、「働きやすい職場」といっても、後方支援をしてくれる人が別でいて自分は本来の業務に専念できる環境を指す人、職場の人間関係が良好でトラブルがないことを指す人、ほぼ定時で帰れることを指す人、通勤時間が短いことを指す人と人によってその中身はさまざまです。
残念ながら自分の希望する条件に100%合致する職場というのはないと考えた方がよいです。
絶対に譲れない条件、ある程度譲歩できる条件についても考えておきましょう。
また、転職先へはいつ頃の入社を考えているのかも明らかにしておきましょう。
すぐに転職したい人、半年先くらいに新しい職場へ移りたい人、次年度の4月1日から働き始めたい人と、希望時期はそれぞれです。
希望時期によっても紹介できる求人情報は異なってきます。
現在の仕事との折り合いもありますので、しっかり考えておきましょう。
通信環境を整えておく
最後に、通信環境を整えておきましょう。
携帯電話を使って電話する人が大半でしょう。
電話面談に使おうとしている場所の電波状況が良好かどうかは、事前に確認しておくことをおすすめします。
転職エージェントとの電話面談を成功させるコツ
転職エージェントとの電話面談を成功させるコツにはどのようなものがあるでしょうか。
転職への意欲を伝える
転職エージェントとの電話面談では、転職への意欲をしっかりと伝えることが大切です。具体的には、「なぜ転職を考えているのか」「自分のキャリア目標は何か」「どのような分野やスキルを活かしたいのか」など、はっきりと話せるように準備しておきましょう。
自分の意欲が不明瞭だと、エージェントは適切な求人を提案しにくくなります。逆に、積極的な姿勢を示せば、エージェントはその熱意を理解し、転職活動を円滑に進めるために力を尽くしてくれます。
プラスの印象を与えられるようにする
電話面談は声しかコミュニケーションツールがありません。
少しでも明るく、プラスの印象を転職エージェントのキャリアアドバイザーに伝えられるよう日本古典文学全集に、電話オペレーターが業務に当たる時に気をつけていることを参考にしてみましょう。
- はじめの5秒間は特に気をつける
- 口角を上げて笑顔で話す
- 姿勢を伸ばして話す
- 声をワントーン高めにする
- 声の大きさに気をつける
- 抑揚をつける
- 滑舌を良くする
- テンポを落として話す
- 語尾を伸ばさない
- 相手のペースに気を配る
「姿勢をよくする」「声の大きさに気をつける」「語尾を伸ばさない」などは、すぐにでも真似できます。
キャリアアドバイザーに明るい印象を伝えられるよう、真似できるところは真似してみましょう。
要望ははっきりと伝える
要望ははっきりと伝えましょう。
「こんなことを言っても大丈夫だろうか」「高望みしすぎなのではないか」と遠慮して、本心を伝えない方がいます。
そうすると、本心からの希望には沿わない求人ばかりが紹介されることになり、なかなかマッチングしません。
変に遠慮せず要望をはっきりと伝えた方が、転職先が見つかりやすいです。
どうしても条件が厳しい場合には、キャリアアドバイザーからお話があるはずですから、そこから譲歩を考えてもよいのではないでしょうか。
転職エージェントの電話面談では明るくハキハキと話そう
転職エージェントの電話面談を利用するメリット、電話面談を利用する際の注意点、電話面談に備えて準備しておくべきことについてご紹介してきました。
基本的な内容は対面の面談と変わらず、自分のキャリアを振り返っておくこと、これからどうしていきたいのかを明確にすること、希望条件を明確にしておくことを準備しておけば面談はスムーズにいきます。
電話だからこそ明るい印象を与えられるよう心がけるなどの注意点を忘れず、面談という転職への一歩目を踏み出しましょう。