転職エージェントは相談だけでも利用できる?注意点も紹介
転職を考えるなら、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
今すぐ転職活動をするわけではない。転職しようかな…と考えているだけで本当に転職するかどうかもわからない。
転職を検討し始めたばかりなので、転職に関する知識をつけるためにプロの力を借りたい。
そんな場合に転職エージェントに登録してもいいのだろうか、とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
答えはイエス、転職エージェントに興味を持ったなら、是非登録だけでもしてみましょう。
転職するにしてもしないにしても、あなたのキャリアプランがクリアになるはずです。
目次
転職エージェントに相談だけしてもよい?
転職エージェントは、転職希望者と求人を出している企業をマッチングさせます。
転職希望者が入社し安定して働くことで企業から出る報酬を元に運営されています。
そのような事情もあってか、「今すぐ転職活動をする人しか登録できないのではないか」と考える方もいらっしゃるようです。
しかし、転職エージェントは相談だけでの利用でも大歓迎です。
転職エージェントに興味を持つということは、「転職に興味がある」「いつかは転職したいと考えている」ということ。
つまり、将来の転職希望者候補ですから、早いうちから自社に登録し情報を受け取ってくれることは、転職エージェントにとっても魅力的な話なのです。
最初から「相談だけしかしない」と決めている場合には、少しでも転職を検討していることを匂わせた方が、よりよい情報が得られるかもしれません。
転職エージェントに相談できる内容
転職エージェントに登録して相談できる内容には、以下のようなものがあります。
- 転職市場の動向
- 業界の動向
- 未経験の職種や業界の概要
- 履歴書や職務経歴書を作る際のポイント
- 面接対策のポイント
- 内定率を高めるためのポイント
- 今の職場をスムーズに退職する方法
全体的な傾向や動向、転職活動全般に共通して言えることに関する相談はできますが、個別の事例の話となると受けることを検討しているのが前提となるようです。
とはいえ、転職市場の動向等をよく知ることは転職をするかしないかの判断材料になり得るので、転職についていろいろな情報を交えてじっくり考えてみたいという方には勉強になることが多いのではないでしょうか。
転職エージェントを利用するメリット
転職エージェントを利用するメリットにはどのようなものがあるでしょうか。
ここでは6つのメリットをご紹介します。
メリット①無料で相談できる
転職エージェントは、基本的に求人を出している企業に人材を紹介し、その人が入社して定着して仕事を続けることで報酬を得ています。
企業側も、採用活動を一から自社でやるよりも転職エージェントに条件に合う人を紹介してもらう方が効率がよいのです。
そのおかげで転職希望者は、後に述べるような希望条件に合った求人情報の紹介、面接のアドバイス、履歴書や職務経歴書のチェックなどのサービスを無料で受けることができます。
自分で求人情報を探したり、適切に面接のアドバイスをしてくれる人を探したり、履歴書や職務経歴書を書くポイントを調べていたりしたら、非常に時間がかかってしまいます。
特に、転職活動は仕事をしながら進めるケースが多いので、転職エージェントが提供するサービスは是非活用しましょう。
メリット②面接のアドバイスを受けられる
面接対策をしてくれて、アドバイスを受けられるのも転職エージェントを利用するメリットです。
企業の人事担当者はどういう点に注目しているのか、過去の合格者の傾向なども把握した上での面接対策です。
自分だけでやるよりは遥かに効率がよく、実践的で、ポイントを押さえた準備ができます。
また、担当のキャリアアドバイザーが企業からの信頼の厚い人物であれば、「〇〇さんが推薦する人なら安心」と、面接の際に良い印象を持ってもらえる可能性もあります。
メリット③転職の目的を再確認できる
自分で進める転職活動では、適性や希望を考えて転職先を選んだつもりでも、どうしても経験したことのある職種や自分自身が知っている範囲に限定されてしまいがちです。
また、さまざまな求人情報に触れていくうちにどうして転職しようと思ったんだっけ…?と迷子になってしまうケースも多くみられます。
転職エージェントに登録していれば、定期的にキャリアアドバイザーと交流を持つ機会があるため、当初の転職の目的を思い出させてくれます。
メリット④非公開求人も紹介してもらえる
非公開求人とは、求人サイトや求人誌には載らない、限られた転職エージェントにしか流れてこない求人情報です。
各企業と転職エージェントは、人材の紹介を通じて太いパイプを持っています。
それまでに優秀な転職希望者を何人も送ってきた転職エージェントの実績を見込んで、「ここに頼めばいい人材を紹介してくれるだろう」ということで紹介の依頼が来るのです。
また、条件に合う人が出れば採用したいけれどどうしても人を取りたいわけでもない、募集をかけていることを他社には知られたくないなどの理由で非公開にしている場合もあります。
非公開求人は条件もいいことが多いです。
そのような求人を紹介してもらえる可能性があるのは、多くの転職希望者を支援してきたji実績のある転職エージェントならではであると言えるでしょう。
メリット⑤企業とのやり取りを代行してくれる
転職エージェントでキャリアアドバイザーについてもらって転職活動を進める場合、基本的に企業と転職希望者の間にキャリアアドバイザーが入ってくれます。
転職希望者とのやりとりした結果を元に企業とのやりとりをキャリアアドバイザーが行う形です。
日程調整等も本音をいいやすいですし、内定後には入社日の調整、給与や勤務時間等条件面の交渉もしてくれます。
直接対応するとなると遠慮してしまったり、要望を言えなかったり、確認しておきたいところをそのままにしてしまったりといったことがあります。
しかし、キャリアアドバイザーが間に入ってくれるので、余計な気を遣う必要がありません。
メリット⑥書類の添削を受けられる
転職活動に欠かせないのが履歴書、そして職務経歴書です。
これらの書類にも転職試験ならではの書き方のコツがあり、転職エージェントに登録していれば、キャリアアドバイザーを通じて学ぶことができます。
また、自分では見落としていたミスの指摘を受けたり、第三者の視点からのアドバイスをもらったりすることができます。
採用担当者はどこに注目して履歴書や職務経歴書を見ているのかといったプロの視点からのアドバイスで、履歴書、職務経歴書をより読みやすく、より訴求力のあるものに仕上げることができます。
転職エージェントに相談する前に必要な準備
転職エージェントに相談できるチャンスを得たら、どのような準備をしていけばよいのでしょうか。
経験やスキルの整理
現職や前職での経験を振り返り、どのようなスキル・能力を身につけてきたのか振り返っておきましょう。
また、取得した資格があれば、取得年月日とともに記録しておきましょう。
思わぬところで思わぬものが役立つ可能性もあります。
「上位級ではない」と恥ずかしがらず、努力の成果を見てもらいましょう。
転職における希望条件の整理
転職するのであれば、どのような希望条件があるのかを考え、できれば優先順位をつけておきましょう。
また、転職に踏み切れない理由として考えられるものがあればそれも書き出しておき、何がクリアになれば転職活動を始められるのかよく考えておくと、相談の時の話がスムーズです。
服装やメモの用意
転職エージェントとの面談は、企業の採用試験とは異なるため「私服で来てください」と言われることもあります。
しかし、転職を視野に入れた面談であることから、また、真面目に相談しに来ていることを服装面からもアピールする意味でもスーツやシャツ・ジャケットを着用することをおすすめします。
また、いただいた話は持ち帰って参考資料にするためにもメモを取っておきましょう。
そのためのメモ帳も用意しておきましょう。
転職エージェントに相談する際の注意点
転職エージェントに相談する際には、いくつか注意点があります。
現時点では相談するだけ…と思っていても、将来的に求人情報を紹介してもらい、転職活動をサポートしてもらうことになるかもしれません。
一度きりと思わず、今後長くお付き合いできるような態度で臨みましょう。
具体的には以下の通りです。
嘘をつかない
学歴や職歴、持っているスキル等について嘘をつくのは絶対にやめましょう。
見栄を張っても何もいいことはありません。
経歴を偽らなくても、あなたのこれまでの経歴に何かしら武器になるものがあるはずです。
経歴を偽ることは、転職エージェントにも求人を出している企業にも迷惑をかける行為です。
どうせ今後関わらないから、と考えて嘘をついていいわけではありません。
内定取り消しや、今後求人情報を紹介してもらえないという事態になる可能性も十分にあります。
虚偽の経歴を申告するのは、絶対にやめましょう。
曖昧なイメージを伝えない
こちらは相談だけのつもりでも基本的なプロフィールや転職の動機については聞かれることもあるでしょう。
なぜ転職を検討し始めたのか、転職先にどのようなことを求めるかなど、具体的に話すことでより的確なアドバイスを引き出すことができます。
相談する転職エージェントの選び方
相談する転職エージェントは、どのように選べばよいでしょうか。
希望する業種の転職実績が豊富
まず、希望する業種の転職実績が豊富であるかどうかです。
転職エージェントには、「総合型」と「特化型」があります。
総合型はリクルートエージェントやDODAなどのように、幅広い業種・職種をカバーするタイプです。
一方「特化型」とは、飲食特化型、IT系特化型などのように、業種に応じて分かれています。
希望する業種の特化型であれば求人情報も多いでしょう。
ただし、他の業種の動向等は把握していないケースもあるので、転職全般について詳しく話を聞くには総合型がおすすめです。
総合型は特定の業種の話には特化型と比較すると弱いですが、幅広い業種の動向を把握しています。
特化型からひとつ、総合型の自分が希望する業種の実績がありそうなところの2件に登録して、話を聞いてみることで、より転職に対する具体的なイメージがわくのではないでしょうか。
希望に沿った方法で相談できる
希望に沿った方法で相談できる点も大切です。
最近ではオンラインでも対面でも対応できます、というところが増えてきました。
オンラインであれば出向く必要がない、スケジュール管理がしやすいなどの利点があります。
一方、対面であれば相手の反応が見やすいため会話が弾みやすいなどの利点があります。
希望に沿った方法で相談できる転職エージェントを選ぶとよいでしょう。
応募を強要されない
転職エージェントでは、あくまで求職者が望むサポートだけを行います。
ですから、基本的には転職エージェントに相談したからといって、求人への応募を強制されることはないはずです。
場合によっては、相談内容を基におすすめの求人を提案されるケースはあるでしょう。
そのような場合には、「まずは相談だけと考えていたので今回は辞退します」とはっきり断って構いません。
転職エージェントの活用は相談から始めよう
転職エージェントに登録することでどんなことが相談できるのか、転職エージェントはどのように選べばよいのかをご紹介してきました。
転職エージェントに相談するだけでも、自分の職業観や今後のキャリアプランにプラスになるはずです。
もし、そこで転職活動をしてみようと感じたのであれば、そのままエージェントに紹介をお願いすればよいのです。
まずは相談から、転職エージェントを存分に活用してください。